古事記

漢字の扱い「御」⑵

「御」という字 ◇「アキツノ」とは。 その昔、アキツノという言葉が有りました。この語音で表わす言葉には、幾つかの全く意味の異なる形があります。 ・「アキ・ツノ」は狩場。アキは食料・食材を意味し、それを獲る土地(野)なので、アキ・ツノです。助詞のツ…

漢字の扱い「御」⑴

「御」という字 ◇「御」という字 現代の日本語で御の文字は、お、おん、ゴ、の音で使われます。御名前〔おなまえ〕、御召し物〔おめしもの〕、御社〔おやしろ〕。会社の場合は御社〔おんシャ〕。また御案内〔ゴアンナイ〕、御馳走〔ゴチソウ〕、御足労〔ゴソ…

「十七世」

◇「十七世神」 *《古事記》上巻、大国主の条。 「自八嶋士奴美神以下、遠津山岬帶神以前、稱十七世神。」 ○八嶋士奴美神より以って下〔しも〕、遠津山岬帶神までを、十七世の神と稱〔ィ〕う。 *「十七世」とは、須佐之男命の子孫をいいます。須佐之男命は天…

冒頭句

【 解説・3 】《前段一》(1、2/2 ○そも、この世界の始まりは一切が混ざり合った状態だったが、いつしか重いモノは降下して溜まってゆき、面(カ)となり、上には何も無い澄んだ空間(キ)が広がっていた。ただ、天空の神(キツキ)、下面の神(カツキ)は未…