2023-01-01から1年間の記事一覧

漢字の扱い「御」⑵

「御」という字 ◇「アキツノ」とは。 その昔、アキツノという言葉が有りました。この語音で表わす言葉には、幾つかの全く意味の異なる形があります。 ・「アキ・ツノ」は狩場。アキは食料・食材を意味し、それを獲る土地(野)なので、アキ・ツノです。助詞のツ…

漢字の扱い「御」⑴

「御」という字 ◇「御」という字 現代の日本語で御の文字は、お、おん、ゴ、の音で使われます。御名前〔おなまえ〕、御召し物〔おめしもの〕、御社〔おやしろ〕。会社の場合は御社〔おんシャ〕。また御案内〔ゴアンナイ〕、御馳走〔ゴチソウ〕、御足労〔ゴソ…

「古事記に於ける漢字の扱い」

◇「漢字の使い方」 漢字とは基本的に表意文字ですが、日本人は昔から表音文字としても使ってきました。恐らく、漢字に接し始めた初期の頃から、借音記号として使ってたのではないか。 普段使っている言葉を文字化したいと思った時、声をそのまま表せる假名書…

「十七世」

◇「十七世神」 *《古事記》上巻、大国主の条。 「自八嶋士奴美神以下、遠津山岬帶神以前、稱十七世神。」 ○八嶋士奴美神より以って下〔しも〕、遠津山岬帶神までを、十七世の神と稱〔ィ〕う。 *「十七世」とは、須佐之男命の子孫をいいます。須佐之男命は天…